角質ケア(ピーリング)

表皮と角化細胞(ケラチノサイト)


表皮とは人の体の最外層を構成する厚さわずか0.06㎜~0.6㎜の膜です。表皮の役割は外界からの刺激、細菌、カビ、異物などや紫外線などの酸化ストレスから身を守るための防御壁であると同時に体内から水分等が失われないためのバリアーでもあります。
角化細胞(ケラチノサイト)はこの表皮の主構成細胞で表皮の実に95%を占めています。
残り5%がメラノサイト等の他の細胞です。ただ表皮は一様にこの角化細胞が並んでいるだけではありません。角化細胞は姿、形及び機能を変えながら分化し表皮の深部から表面まで移動してきます。深い順から 基底層、有棘層、顆粒層、角質層に分けられています。角質層では細胞の核と細胞小器官をすべて排出しているため生きた細胞としての機能はもはやありません。バリアー機能に特化した状態になります。基底層から角質層に至るまで約2週間、角質層で約2週間とどまった後垢として剥がれ落ちてきます。この約4週間が表皮の回転あるいはターンオーバーと呼ばれています。この最外層の角質がケアの対象となります。

 

・角質ケア

 

角質が薄すぎる、少なすぎる場合は肌の乾燥、刺激感、場合によっては真皮まで刺激され皮膚炎となり皮膚科への通院を余儀なくされますが、角質が余分にたまってしまった場合はほとんど気づかれません。しかしその状態が持続しますと老人性疣贅、脂漏性角化症など細かいイボ状のものになり肌がざらつき、化粧のノリも悪くなっていきます。このような状態になってしまう原因としては紫外線ダメージの蓄積、不摂生な生活、老化などが挙げられますが、体質的に冷え症など代謝の悪い方に多くみられます。ピーリングは月に1回肌のターンオーバーに合わせてこの余分な角質を取り除き肌の健康を維持し、肌理を整える治療です。

当クリニックでは、ご希望に合わせて2種類のピーリングをご準備しております。

ソルトピーリングについて 

ピーリングは英語で皮を剥くという意味ですが、大きく2種類の方法があります。一つは化学的に酸で角質を溶かすケミカルピーリング(当院では、サリチル酸マクロゴールピーリング)で,もう一つは肌を吸引しながら同時に細かい粒子を肌に吹き付け物理的にピーリングを行う方法です。この粒子が何でできているのか説明してくれる場所はあまりありません。口、鼻、目などにこのような細かい粉末が入り込んでしまう可能性もあります。入った後どうなるかもわかりません。日本橋Fレーザークリニックでは、ソルトピーリングという特殊に加工したソルト(食塩)を用いたピーリングを行います。ソルトですと仮に肌に残ったとしても、洗顔で溶けて消えてしまいますし、目、鼻、口に入ったとしても無害ですので安心して施術を受けられます。日本橋Fレーザークリニックはソルトピーリングで古い余分な角質を取り除いた後、超音波導入、コラーゲンパックを行うセットとして施術しています。

 

超音波導入とは3MHz(メガヘルツ=1秒間に3,000,000回)の振動する超音波を発生することで表皮内に有効に美容成分を導入します。また同時に肌の奥深くの汚れなども取り除きます。超音波導入では温熱効果もあり、真皮の血行を促進することで新陳代謝の援助にもなります。超音波導入はイオン導入より浅い層までしか導入できないとされていますが、当院では表皮の生きた細胞層の奥深くまで美容成分を導入することはあまり良いこととは考えていません。浅い層までの導入が美肌に適していると考えています。

 

超音波導入時は、レチノール(ビタミンA誘導体)、AHA(フルーツ酸)、ビタミンA、C、E、Kを配合したクリームパックを使用し、シミ、小じわ、くすみ、毛穴の改善にも効果的です。

 

更に、保湿を促すためにコラーゲンパック(コラーゲン100%)を使用することでお顔全体がしっとりしながらも、べたつかない仕上がりになります。 

 

ソルトピーリングでの角質ケアで定期的なお手入れをすることで肌理の整った、健康な肌、つまり美肌を維持することができます。

治療の概要

治療回数 1回~
所要時間 1時間
治療間隔 1ヶ月
治療費

ソルトピーリング+超音波導入+コラーゲンパック  

15,400円(税込)

 

使用機器

 ソルト機器:「Micro Pro S10」

超音波導入器 

 

可能性のあるリスク・副作用 発赤など

 

サリチル酸マクロゴールピーリング ※ 現在新規の方の受け付けはしておりません。ご了承ください。

ケミカルピーリングは酸で角質を軟化、融解させる方法であり、 その目的に応じて酸の種類とその濃度、pH、塗布時間が異なります。日本橋Fレーザークリニックでは、サリチル酸マクロゴール(サリチル酸をマクロゴールという基剤に解いたもの)を用いています。これはサリチル酸マクロゴールが角質層までにしか融解が認められず、塗布時間が延長しても副作用の発現が見られないことで効果の高いわりに非常に安全に治療が行えるからです。同じ濃度のサリチル酸でも他の溶剤、基剤を使った場合で同等のピーリング効果を得たい場合はほぼ全例に落屑、紅斑、灼熱感が出現することがあります。ニキビの治療に用いる場合、原因となっている毛穴のマイクロコメドを除去できればよいので角質層までの融解作用で十分ですし、ニキビの改善もみられ、またニキビができにくい肌を作ります。

ニキビ治療以外の使用でもサリチル酸マクロゴールピーリングを継続すると真皮のコラーゲンが増えてくるという報告もあります。

※サリチル酸マクロゴールピーリングをご希望される方へ

下記の注意事項がございます。

 ・アスピリン喘息の既往がある方は受けられません。

 ・サリチル酸マクロゴールピーリング後の皮膚はバリア機能がありません。

  そのため12時間は洗顔・洗髪・化粧(化粧水・石鹸・日焼け止め等も含む)はできません。

 ・紫外線を避けるために、できるだけ日没後(夕方)の施行をお勧めしております。

  午前中もしくは日中をご希望の方は、紫外線防止用の帽子等のご準備をお願いいたします。

治療の概要

治療回数 3回~
治療期間 3ヶ月~
治療間隔  3週間~1ヶ月
治療費

※現在新規の方の受付はしておりません。ご了承ください。

 

※当サイトに掲載する写真は、患者様のプライバシーを保護する為にイメージ写真となっております。